キハ56 25



1961年11月11日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で函館運転所に新製配置された。同一ロット25・26両車とも函館へ配置された。函館では新設された三階建急行の「オホーツク」「宗谷」「摩周」で使用開始した。1963年には函館に長大編成対応の100番台が新製投入され函館の0番台車の大半は他区へ転出したが、当車は38と共に函館に留まった。その後も函館で長く使用され、「ヨンサントオ改正」以降は主に急行「宗谷」「ニセコ」「すずらん」で長く使用された。「56-10改正」で急行「宗谷」が系統分離され苗穂へ移管された際に余剰となり、初期車置き換えのため1981年10月6日付で釧路へ転属した。釧路では急行「狩勝」をはじめ「しれとこ」「ノサップ」等で活躍した。しかし急行の減車やローカル線の廃止により余剰となり、1986年9月3日付で廃車となった。

前面は、五稜郭工場で前面補強されているが、ワイパーが原形のWP35のままなので補強板のWP50台座用切り欠きが無い変形車。更に正面窓下の手すりはワイパーが原形にも関わらず左右とも大きく下に下がっており、正面窓の赤帯の部分から外れている。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部へ設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は両側とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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