キハ56 28



1961年11月20日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット27〜30のうち、27・28が苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で使用された。当車はそのまま苗穂で国鉄末期まで長く使用されたが、「61-3改正」で急行の減車等が行われると余剰となり、1986年3月8日付で釧路へ転属した。釧路では急行「狩勝」「ノサップ」「しれとこ」のほか根室本線・釧網本線の普通列車でも活躍した。しかし国鉄最後の「61-11改正」では急行「ノサップ」のキハ53単行化や急行「しれとこ」「狩勝」の快速格下げが行われると余剰となり、1986年12月27日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓はステップ下部に設けられている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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