キハ56 33



1962年5月11日新潟鐵工製の3次車で、昭和36年度利用債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット31〜34全車とも苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で運用され国鉄末期まで長く使用されたが、「61-3改正」で急行の減車等が行われると余剰となり、1986年3月9日付で釧路へ転属した。釧路では急行「狩勝」「ノサップ」「しれとこ」のほか根室本線・釧網本線の普通列車でも活躍した。しかし国鉄最後の「61-11改正」では急行「ノサップ」のキハ53単行化や急行「しれとこ」「狩勝」の快速格下げが行われると余剰となり、1986年12月27日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。3次車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓はステップ下部に設けられている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る