キハ56 35



1962年5月25日新潟鐵工製の3次車で、昭和36年度利用債で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット35〜38のうち、35・36が苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で運用され国鉄末期まで長く使用されたが、「60-3改正」で急行の削減が行われると余剰となり、1985年5月10日付で廃車となった。

形態は1979年時点でのものである。
前面は、前面補強されていない。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは運転席側のみ短い手すりに改造された、苗穂工場初期の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は設けられておらず、ケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられているケースが多かった。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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