キハ56 39



1962年6月1日新潟鐵工製の3次車で、昭和36年度第2次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット39〜41全車が苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で使用された。当車はそのまま苗穂で国鉄末期まで長く使用されたが、「61-11改正」で急行が削減されると余剰となり、JRへ継承されず1987年2月10日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーはWP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。当車は正面手すりの位置が低い変形車である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓はタイフォン横のステップ下部に設けられている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は両側とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。またJR継承が予定されていたのか、列車無線アンテナが設置されたが結局継承されなかった。
床下は原形のままである。


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