キハ56 46



1962年9月10日新潟鐵工製の4次車で、昭和37年度本予算で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット44〜47のうち、45〜47が苗穂へ配置された。苗穂では北海道全域の急行で使用されたが、「ヨンサントオ改正」で需給の関係で札幌へ転属した。札幌でも引き続き道内全域の急行で活躍したが、「47-3改正」では札幌運転区への特急型配置が始まり、このため札幌の車齢の若いキハ56が苗穂へ転属し、苗穂の若番車が函館へ転属するという動きが発生し、この際に当車は苗穂へ転属した。その後は苗穂で国鉄末期まで長く使用されたが、「60-3改正」で急行が減車・削減されると余剰となり、1985年10月21日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーはWP50に改造されており、正面窓下の手すりは運転席側のみ短い手すりに改造された、苗穂工場初期の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓はタイフォン横のステップ下部に台座付きで設けられているが、他車と比べると位置が若干低い。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は両側とも残存している。
側面はほぼ原形のままであり、原形の戸当たりレール2本のドアが付いている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下は原形のままである。


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