キハ56 123



1965年12月18日新潟鐵工製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で札幌運転所に新製配置された。同一ロット121〜124全車が札幌へ配置された。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。この状態は国鉄末期まで続きいたが、急行削減により1986年3月付で苗穂へ転属した。苗穂では急行の他普通列車で使用されたが、国鉄最後の「61-11改正」では需給の関係及び車両交換により再び札幌へ転出し、そのままJR北海道へ継承された。JR化後は札幌配置で急行「ちとせ」で活躍したが、1988年3月改正で札幌運転所のキハ56系配置は廃止され、当車は旭川へ転属したが、1988年11月3日には苗穂へ移動している。1990年3月には再び旭川へ転属し、波動用として使用されたが、旭川地区特有の青帯は巻かれなかった。1990年代に入ると普通列車のワンマン化や波動用へのキハ183系投入により活躍は狭まり、1992年9月21日には苗穂へ転属した。その後も引き続き波動用で活躍したが、キハ183系の波動用への進出が進み、当車は老朽化により1997年7月15日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは原形の内ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。
側面は、乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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