キハ56 125



1966年4月20日新潟鐵工製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット125〜128のうち、125・126が苗穂へ配置された。苗穂では道内全域の急行で活躍した。1967年には札幌運転所拡張に伴う運用移管で札幌へ転属した。以降主に急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」等で活躍したが、急行の縮小・短編成化が行われた「61-3改正」で再び苗穂へ転属した。苗穂では残った急行や普通列車で国鉄末期まで活躍し、急行削減後も後期車であることから引き続き残り、そのままJR北海道へ継承された。JR化後は引き続き苗穂配置で急行の増結や波動用、函館本線山線・札沼線などの普通列車で使用された。しかし波動輸送の特急化や架線下気動車普通列車の電車化が進み、1991年7月12日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。6-6次車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは新製時より外ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。
側面は、乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは確認できる資料では原形の位置のままで、車体中央部窓間下部へ移設されたかどうかは不明である。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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