キハ56 127



1966年4月20日新潟鐵工製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロット125〜128のうち、127・128が札幌へ配置された。札幌では主に急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」等で活躍したが、急行の縮小・短編成化が行われた「59-2改正」で苗穂へ移動することとなり、1984年2月2日付で転属した。苗穂では残った急行や普通列車で国鉄末期まで活躍し、急行削減後も後期車であることから引き続き残り、そのままJR北海道へ継承された。JR化後は引き続き苗穂配置で急行の増結や波動用、函館本線山線・札沼線などの普通列車で使用された。需給の関係で1989年7月1日付で釧路へ転属したが、1990年9月1日付で苗穂へ戻っている。引き続き急行の増結や波動用、函館本線山線・札沼線などの普通列車で使用されたが、波動輸送の特急化や架線下気動車普通列車の電車化が進み、1992年10月2日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。当車は正面手すりの位置が低い変形車である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは新製時より外ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。
側面は、乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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