キハ56 128



1966年4月20日新潟鐵工製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロット125〜128のうち、127・128が札幌へ配置された。札幌では主に急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」等で活躍したが、急行「えりも」の廃止が行われた「61-11改正」で函館へ移動することとなり、1986年11月1日付で転属した。そしてそのままJR北海道へ継承された。JR化後も引き続き波動用として函館に配置されたが、快速「ミッドナイト」に専用車が用意されたこともあり、1988年11月3日付で苗穂へ転属した。しかし翌年には旭川地区の海水浴臨に使用するため、1989年7月2日付で旭川へ転属した。転属後は赤帯下に青色テープが巻かれ、旭川地区特有の姿となったが、普通列車のワンマン化・短編成化が進んだことや、波動輸送の減少により後期車が他区から転入したことから余剰となり、1991年9月11日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当車は温水暖房付きの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。テールライトは新製時より外ばめ式である。正面窓上の通風口は左右とも残存している。当車は廃車まで旭川特有の青テープを残していた。
側面は、乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。乗務員室側扉には、タブレット保護用の鉄板が残っている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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