キハ56 138



1967年4月4日新潟鐵工製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で函館運転所に新製配置された。同一ロット138〜141のうち、138〜140が函館へ配置された。函館では急行「宗谷」の他、急行「ニセコ」「すずらん」等で活躍した。「56-10改正」では急行「宗谷」が札幌で系統分離され苗穂の担当となったため函館の運用は激減し、以降は主に波動用として使用されることが多くなった。そしてそのままJR北海道へ継承された。JR化後も引き続き波動用で長く使用された。しかしキハ183系に余剰が出始めるとこれらが次第に波動用として使用されはじめ、キハ56系は減少の一途を辿る。最後は函館の波動用車が苗穂に統合されるため1999年5月8日付で長年住み慣れた函館を離れ苗穂へ転属したが、同年度中の2000年3月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強未施工である。ワイパーは、WP50に改造されているが、正面窓下の手すりは原形のままである。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当次車は電熱ヒーター入りの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は左右とも残されている。函館車は原則として正面窓下に北海道標準の車番表記がされていない。
側面は、乗降扉は原形の戸当たりレール2本のドアが付いており、下部の丸窓も残っている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままであるが屋根上の水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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