キハ56 141



1967年4月4日新潟鐵工製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロット138〜141のうち、当車のみ札幌へ配置された。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。1970年以降は札幌への電車及び特急型気動車配置により急行型気動車は次第に苗穂へ移動することになり、当車は1972年3月で苗穂へ転属した。苗穂では北海道内全域の急行で活躍した。この状態は国鉄末期まで続き、急行削減後も後期車であることから引き続き残り、国鉄最末期の1987年2月4日には近郊化改造が行われ、そのままJR北海道へ継承された。JR化後は近郊化改造車であることから函館本線山線・札沼線などの普通列車で使用された。しかし札沼線へのキハ141系投入、函館山線へのキハ150投入により余剰となり、1994年11月1日付で廃車となった。

前面は、前面補強未施工である。ワイパーは、WP50に改造されているが、正面窓下の手すりは原形のままである。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当次車は電熱ヒーター入りの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部に設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。
乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。当次車は新製時より便所窓が横長の長方形となっている。当車は近郊化改造に伴う外観の変化は無い。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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