キハ56 149



1967年4月8日新潟鐵工製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロット146〜149全車が札幌へ配置された。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。この状態は国鉄末期まで続きいたが、「61-11改正」による急行の削減で余剰となり、1986年11月1日付で釧路へ転出した。釧路では初期車に代わり快速や普通列車で使用され、そのままJR北海道へ継承された。JR化後も釧路配置で波動用の他快速の多客時増結等で使用された。そのため快速「しれとこ」「ノサップ」用のヘッドマークステイが取りつけられた。1995年には釧路へ波動用としてモデルチェンジ車が転出し、これと交代する形で当車は苗穂へ移動した。その後も引き続き波動用で活躍したが、キハ183系の波動用への進出が進み、当車は老朽化により1997年12月30日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強が施工されている。ワイパーは、WP50に改造されており、それに伴い正面窓下の手すりが短くなっている。また手すりの位置は全体的に低い変形車となっている。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当次車は電熱ヒーター入りの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。
乗降扉は4次車までの初期車が付けていた戸当たりレール2本のドアが付いている。側面のサボ挿しは車体中央部窓間下部へ移設されており、従来の扉脇のものは撤去されている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。当次車は新製時より便所窓が横長の長方形となっている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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