キハ56 150



1967年4月11日新潟鐵工製の7-2次車で、昭和41年度第1次債務で札幌運転区に新製配置された。同一ロット150・151両車とも札幌へ配置された。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。この状態は国鉄末期まで続いたが、「61-11改正」による急行の削減で余剰となり、1986年11月1日付で苗穂へ転出した。苗穂では急行「そらち」や函館本線・札沼線の普通列車、波動用として活躍し、そのままJR北海道へ継承された。JR化後は1988年3月改正で所要減により捻出され、1988年3月11日付で釧路へ転属した。釧路では若番車に代わり快速「狩勝」「しれとこ」「ぬさまい」や波動用で使用された。そのため快速「しれとこ」「ノサップ」用のヘッドマークステイが取りつけられた。しかし快速「狩勝」ローカル化、普通列車のワンマン短編成化により次第に活躍の場が狭まり、1992年7月1日付で旭川へ転属した。旭川では波動用で使用されたが、波動用運用の減少及び老朽化のため、1994年11月1日付で廃車となった。

前面は、苗穂工場で前面補強が施工されている。ワイパーは、WP50に改造されており、正面窓下の手すりは左右ともに短い手すりに改造された、苗穂工場標準の形態である。デフロスタは北海道標準で左右両側に取り付けられている。当次車は電熱ヒーター入りの制御用ジャンパ受栓を取り付けている。放送ジャンパ受栓はステップ下部に設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は左右とも撤去されている。当車は快速「しれとこ」「ノサップ」「ぬさまい」用のヘッドマークステイを残している。
側面は、乗降扉は原形の戸当たりレール2本のものが付いているが、扉下部隅の丸窓は撤去されている。側面のサボ挿しは従来の扉脇のものは撤去され車体中央部窓間下部へ移設されているが、位置が窓半分後位側へずれている。便所側面には、汚物処理装置の点検蓋が取り付けられている。当次車は新製時より便所窓が横長の長方形となっている。
屋根上では、水タンクは、北海道で良く見られる角型の形状へ変更されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。


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