キハ56 205



1968年6月29日新潟鐵工製の8-3次車で、昭和42年度第3次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット204・205のうち、当車のみが苗穂へ配置された。苗穂では道内全域の急行で使用開始したが、札幌運転所の拡張により1969年度中に札幌へ転属している。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。この状態は長く続いたが1979年頃に事故に遭遇した記録が残っており、1979年10月30日付で廃車になっている。

前面は、モデルチェンジ車であり前面補強がされていない。ワイパーは、WP50に改造されており、それに伴い運転席側の手すりが短くなっており、キハ56モデルチェンジでは珍しい存在だった。デフロスタは取り付けられていない。当次車はタイフォン下部左右に分かれて制御用ジャンパ受栓があり、受栓自体は耐雪仕様のヒーター入りが取り付けられている。放送ジャンパ受栓は原形のタイフォン横ステップ下部に設置されている。タイフォンカバーは、原形のシャッター式カバーである。正面窓上の通風口は左右とも残存している。早期の廃車であり貫通扉は原形のままである。
側面は、原形のままである。早期の廃車であるのでドアの交換も行われていない。
屋根上は、原形のままの冷房準備車である。
床下も原形のままである。


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