キハ56 209 → キハ59 2



1968年9月3日新潟鐵工製の8-3次車で、昭和42年度第3次債務で苗穂機関区に新製配置された。同一ロット206〜209全車が苗穂へ配置された。苗穂では道内全域の急行で使用開始したが、札幌運転所の拡張により1969年度中に札幌へ転属している。札幌では主に室蘭本線系統の急行「すずらん」「ちとせ」「えりも」の他、急行「紋別」「はぼろ」等で使用された。この状態は国鉄末期まで続いたが、急行削減後は余剰となり1985年12月11日付で「アルファコンチネンタルエクスプレス(以降アルコン)」へ改造され、「キハ59 2」へ改番された。改造後は主に札幌〜新得間で使用され、そのままJR北海道へ継承された。JR化後も引き続き同区間の特急で使用されたり、閑散期は団体用・臨時列車として活躍した。しかしバブル崩壊後トマム・新得方面への需要が減少したこと、特急の増発・グレードアップ・スピードアップによりあえて「アルコン」を新得まで走らせる必然性が薄れたこと、車両が老朽化してきたことから1995年7月の運行が最後となり、1995年10月10日付で廃車となった。

「アルコン」へ改造された際に、ハイデッカー先頭部へ改造され、前面に種車の面影はない。後位側は一部の窓が埋められ、窓自体も固定化されている以外は比較的原形を保っている。
屋根上は一部クーラー搭載されているが、角型のAU13が混ざっており異彩を放っていた。展望室側は集中式クーラーが設置されるなど、大幅に改造されている。
床下はほぼ原形であるが、後位側に循環式汚物処理タンクを装備している。また床下機器は全て黒で塗装されている。


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