1961年12月25日富士重工製の2次車で、昭和36年度本予算（残）で盛岡機関区へ配置された。同一ロット97～99全車が盛岡へ配置されている。盛岡では急行「陸中」等の東北本線の幹線急行で使用開始した。1966年度には需給の関係で青森へ転属し、東北本線北部及び奥羽本線の急行「しらゆき」で活躍した。「47-3改正」では青森運転所が手狭になったことから同区の急行型気動車の分散が行われ、当車は山形へ転属した。山形では急行「ざおう」の他、支線急行で活躍した。山形では長く活躍したが、「55-10改正」で九州から捻出された冷房キハ58形が大量に山形へ転入した関係で当車は捻出され、玉突きで1981年3月6日付で弘前へ転属した。弘前では急行「むつ」の他五能線や花輪線の支線急行で活躍した。しかし「61-3改正」で他系列を含む大幅な車両転配が東北地区で行われた際に余剰となり、1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、東北地区では珍しく前面補強が施工されていない。ワイパーはWP50に更新されているが、手すりの位置はそのままで、秋田地区の特徴である。テールライトは外ばめ式に改造されており、山形では多く見られた形態である。タイフォンカバーは、両側とも回転蓋式となっている。放送用ジャンパ受栓は、秋田地区標準の、テールライト左上付近に移設されている。
屋根上はほぼ原形のままである。
側面は、概ね原形である。
床下はほぼ原形で、単線用スノープロウを付けている。

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