キハ58 133



1962年4月26日日本車輌製の3次車で、昭和36年度第2次債務で小郡機関区へ配置された。同一ロット132〜135全車とも小郡へ配置されている。小郡では主に山口線系統の急行で使用され、急行「あきよし」で使用された。この状態は長く続き1970年代前半には冷房化されている。その後「57-11改正」で編成短縮等の縮小が行われると余剰となり、当車は玉突きで1982年11月20日付で熊本へ転属した。熊本では老朽化したキハ55に代わり豊肥本線の普通列車で使用されたほか、他のキハ58に混じり急行「えびの」でも活躍した。しかしながら国鉄末期には、急行「えびの」の運転区間短縮及び編成短縮、また普通列車にはキハ31の投入により後に転入した若番車は軒並み余剰となり、1987年3月30日付で廃車となった。

前面は、小郡時代に前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されており、運転室窓下の手すりは原形のまま位置が若干下がっている。制御用ジャンパ受栓は、タイフォン下部で寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部に台座付きで設置されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。当車は1980年代前半に熊本で見られた、貫通路渡り板グレー仕様である。
側面は、運転席側窓バランサー点検蓋が後年開けられている。広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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