キハ58 136



1962年5月4日日本車輌製の3次車で、昭和36年度第2次債務で小郡機関区へ配置された。同一ロット136〜139のうち当車のみ小郡へ配置されている。小郡では前ロットの132〜135と共に主に山口線系統の急行で使用され、急行「あきよし」で使用された。その後1970年10月の改正では冷房化の進展に伴いキハ58系とキハ55系の入れ替えが行われ、当車は岩国へ転属した。岩国では急行「ちどり」で長く活躍し、1970年度中に冷房化改造されている。以降も国鉄末期まで岩国で急行「ちどり」で活躍した。しかし1983年には亀山・広島・岩国の間で車齢及び汚物処理装置に関連した入れ替えが行われ、広島から後期車が岩国に転属した玉突きで当車は1983年3月3日付で亀山へ転属している。以降亀山ではキハ55系や35系に代わり関西本線・信楽線・片町線・紀勢本線等の普通列車で活躍するようになった。しかし「60-3改正」で和歌山から、「61-11改正」で福知山・山陰地区から後期車が転入すると余剰となり、1987年2月10日付で廃車となった。しかし当車はこの後も謎多き車両であり、キハ58 86と共に元富士急行のキハ58を保有する有田鉄道に部品取り用として譲渡されたが、キハ58 86はその後必要な部品を外された後解体されたのに対し、このキハ58 136は1992年頃に営業運転されていたという資料が存在するが詳細は不明である。

前面は、小郡時代に前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されており、運転室窓下の手すりは原形のまま位置が若干下がっている。制御用ジャンパ受栓は、タイフォン下部で寄り添う位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横ステップ下部に台座付きで設置されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。
側面は、運転席側窓バランサー点検蓋が後年開けられている。広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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