キハ58 148



1962年6月16日新潟鐵工製の3次車で、昭和36年度2次債務で大分機関区へ配置された。同一ロット148〜151のうち、当車のみ大分へ配置されている。大分では主に九州横断の急行列車に使用されたが、早くも1965年度には運用持ち替えで、前後ロットの仲間と共に、145〜148そろって竹下へ転出した。竹下では主に長崎本線系統の急行で使用され、キハ58では比較的早期の1969年度に冷房化された。その後も長く竹下で活躍し、晩年は長崎本線系統の「いなさ→出島」「弓張」で活躍した。その後「55-10改正」で九州内急行の大幅整理・減車が行われた際に余剰となり、新潟地区の冷房化促進のため1980年10月5日付で新潟へ転属した。新潟では、主に急行「赤倉」「いいで→あがの」「あさひ→べにばな」「羽越」「うおの」等で使用された。上越新幹線開業後も前記支線急行で急行の冷房化に貢献した。しかし、「60-3改正」で支線急行は軒並み格上げもしくは廃止・縮小され、当車はこの際に余剰となり、1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、大分時代に前面補強されている。ワイパーは強化型のWP50に更新され、それに伴い手すりが若干下がっている。テールライトは内ばめ式のままである。タイフォンカバーは新潟固有の竹槍状の筒を装備する。放送用ジャンパ受栓は、新潟時代に後期車と同様のステップ一体式にされている。制御用ジャンパ受栓の位置は、九州地区の形態のままで、タイフォン下部で左右に離れた位置である。
側面は概ね原形であるが、九州時代に運転室窓バランサー点検蓋が新設され、鉄板がビス止めされている。
屋根上は標準的な冷房車の形態であるが、水タンクは新潟地区特有の平べったいものに交換されている。
床下はほぼ原形であるが、単線用スノープロウを装備している。


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