キハ58 161



1962年4月11日富士重工製の3次車で、昭和36年度2次債務で鹿児島機関区へ配置された。同一ロット161〜163のうち、161・162が鹿児島へ配置されている。鹿児島へは新設される急行「フェニックス」用として配置された。その後も鹿児島本線・日豊本線の幹線急行で使用されたが、1972年度中に九州内での車両交換により長崎へ転出し、急行「出島・弓張」等の長崎本線系統の急行で使用されるようになる。その後は廃車まで長崎を離れなかった。長崎転出後に冷房化され、長崎本線電化後も引き続き普通列車等で使用された。しかし「59-2改正」で長崎本線普通列車に713系・715系が投入されると余剰気味となり、「61-3改正」のタイミングで余剰車が整理され当車は1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、九州タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い運転席窓下の手すりが若干下に移動しているのは九州では標準形。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態である。放送用ジャンパ受栓は装備しておらず、ジャンパケーブルは標識灯掛けに引っ掛けられていた。タイフォンカバーは、スリット状ながら、下部の形状が若干異なる、九州タイプを装備する。正面窓上の通風口、雨どいは残ったままである。
側面は概ね原形であるが、運転室窓バランサー点検蓋が新設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下はほぼ原形である。


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