キハ58 174



1962年7月10日新潟鉄工製の3次車で、昭和36年度第3次債務で小郡機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット174〜177が同日に小郡へ配置されている。小郡では主に山口線系統の急行で使用され、急行「あきよし」で使用された。1971年には冷房化された。小郡配置は長く続き、「60-3改正」であきよしが廃止後は急行「さんべ」「ながと」として引き続き西山陰〜北九州連絡急行に使用され、そのままJR西日本へ継承された。JR化後も小郡では塗装を変えながら急行に使用され、まず1990年4月20日付で赤色ベースの広島急行色Tに、1992年5月23日付で緑ベースの広島急行色Uに変更された。その後1997年には急行「さんべ」が廃止され、当車を含む急行用車は黄色ベースの「広島普通色」へ変更され普通列車で使用された。途中1995年10月1日には組織改正で山口鉄道部となったが運用は変わらない。しかし1990年後半には各地からキハ40系が転入し、当車は老朽化のため1999年8月9日付で廃車となった。

前面は、小郡時代に前面補強が施工されているが広島工場か幡生工場かは不明である。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが、運転室窓下の手すりは原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓が撤去されており、超異端車である。放送ジャンパ受栓は、タイフォン横にあるが、ステップは撤去されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。正面窓上の通風口・雨どいは原形のままである。
側面は、広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。その他は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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