キハ58 197



1962年9月21日日本車輌製の4次車で、昭和37年度本予算で高松機関区へ配置された。同一ロット194〜197のうち、195〜197が高松へ配置されている。高松では四国全域の急行列車で使用され、四国では末期の1972年度に冷房化された。その後も長く四国全域で使用されたが、国鉄最後の「61-11改正」でキハ185系投入による特急格上げにより大量の余剰が発生し、JRへ継承されず1987年2月10日付で廃車された。当車は一生高松から離れなかった。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓はタイフォン横にあるが、形態は四国特有の足掛けと一体化した栓受を使用している。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形である。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態であった。
屋根上は冷房化以降手が加えられていない。
床下は、汚物処理装置が設置されている以外はほぼ原形である。

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