キハ58 211



1962年10月11日日本車両製の4次車で、昭和37年度民有で高松機関区へ配置された。同一ロット211〜214のうち211・212が同日に高松へ配置されている。高松では四国全域の急行列車で使用され、四国では初期の1967年7月6日付で簡易冷房車に改造され、その後1970年7月18日には冷房の量産化改造が行われた。その後も国鉄末期まで高松配置で急行に使用されたが、国鉄末期の「61-11改正」時に、キハ185系投入による急行の特急格上げで余剰となるが、高知の経年の古いキハ55を置き換えるため1986年11月2日付で高知機関区へ移動、土讃本線の普通列車等で使用された。そしてそのままJR四国へ継承された。JR化後は1989年3月8日に四国色へ変更されるが、内装は変更されなかった。しかし1992年には高知にも1000系が新製投入され当車は余剰となり、1992年3月14日付で松山へ転出した。しかし松山への転出は一時的で、1992年7月の予讃線電化延伸で余剰となり1992年9月30日付で廃車となった。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、四国若番車標準の、助手席側タイフォン右上に足掛けと一体化した栓受を使用している。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。
側面はほぼ原形である。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態であった。
屋根上は冷房化以降手が加えられていない。
床下は、汚物処理装置が設置されている以外はほぼ原形である。

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