キハ58 220



1962年11月26日日本車輌製の4次車で、昭和37年度民有債で和歌山機関区へ配置された。同一ロット219〜222全車が和歌山へ配置されている。和歌山では紀勢本線の急行「きのくに」で運用され、1970年代中盤には冷房化されている。和歌山では急行「きのくに」の全廃時まで使用され、「60-3改正」できのくにが廃止されると、1985年3月14日付で亀山へ転出する。亀山ではキハ35系に代わり関西本線・信楽線・片町線・紀勢本線等の普通列車で活躍するようになった。しかし「61-11改正」で福知山・山陰地区から後期車が転入し、また紀勢本線方面の運用が伊勢へ分離され、急行「かすが」の運用も名古屋へ移管されると亀山の運用は減少し余剰となり、1987年2月10日付で廃車となった。

前面は、和歌山時代に高砂工場で関西タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されており、運転室窓下の手すりが短くなっているなど、関西標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置はタイフォンの下部で左右離れた位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面はおおむね原形であるが、運転席側窓にバランサー点検蓋が後年追設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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