キハ58 227




1962年12月11日日本車輌製の4次車で、昭和37年度民有で名古屋機関区へ配置された。同一ロット226〜229のうち、226〜228が名古屋へ配置された。名古屋では、中央本線・関西紀勢本線・高山本線の急行で使用され、「きそ」「紀州」「のりくら」「大社」等で活躍した。名古屋では比較的長く活躍し、1970年代中盤に冷房化された。「53-10改正」では中央本線の急行の電車化により余剰となり、当車は七尾線急行の冷房化のため1978年9月28日付で七尾機関区へ転出した。七尾では急行「能登路」で活躍した。「55-10改正」では敦賀担当の急行「わかさ」「はしだて」の冷房化が行われることになり、七尾から当車が1980年10月21日付で敦賀へ転出した。この敦賀が安住の地となり、そのままJR西日本に継承された。JR化後は普通列車運用と急行運用が分けられたが、若番車が急行に充当され、当車も急行用となった。その後は大きな変化は無く1999年10月の小浜線急行廃止まで使用され、急行廃止と共に2000年3月31日付で廃車となった。

前面は、金沢タイプの前面補強が施工されているが、補強版の境界線が滑らかに仕上げられており目立たない。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられておらず、金沢では少数派の形態である。制御用KE53ジャンパ受栓の位置はタイフォン両側に寄っている。放送用ジャンパ受栓は、後期車のごとく、ステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままであるが、異物侵入防止のためか、網のようなものが張られている。テールライトは外ばめ式に改造されている。正面窓上の通風口と水切りが撤去され、末期の金沢地区標準のスタイルである。
屋根上は、通風器の配置・形状は標準冷房車の形態である。水タンクは金沢地区標準の、角ばったものに更新されている。
側面は概ね原型である。
床下は概ね原型であるが、1990年代後半より台車等がグレーに塗装されている。

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