キハ58 244



1962年12月13日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度民有債で大分機関区へ配置された。同一ロット244〜247全車が大分へ配置され、主に九州横断の急行列車に使用された。1970年6月に冷房化改造され引き続き急行「火の山」「由布」「西九州」等の横断急行で使用された。その後「55-10改正」で九州内急行の大幅整理・減車が行われた際に余剰となり、新潟地区の冷房化促進のため1980年11月27日付で新潟へ転属した。新潟では、主に急行「赤倉」「いいで→あがの」「あさひ→べにばな」「羽越」「うおの」等で使用された。上越新幹線開業後も前記支線急行で急行の冷房化に貢献した。その後「60-3改正」で支線急行は軒並み格上げもしくは廃止・縮小された際に余剰となり、保留車として在籍したのち1986年3月31日付で廃車となった。

前面は、新潟タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造され、それに伴い正面窓下の手すりが若干下に移動しているのは新潟では標準形。ステップの位置や制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、九州標準の形態である。放送用ジャンパ受栓はタイフォン横にステップ一体型で設置されている。タイフォンカバーは新潟固有の竹槍状の筒を装備する。
側面は概ね原形であるが、新潟時代に運転席側窓バランサー点検蓋が設けられている。
屋根上は標準的な冷房車の形態であるが、水タンクは新潟地区特有の平べったいものに交換されている。
床下はほぼ原形であるが、単線用スノープロウを装備している。


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