キハ58 270



1963年2月22日富士重工製の4次車で、昭和37年度民有で秋田機関区へ配置された。同一ロット268〜270のうち、268・269が秋田配置であった。秋田では奥羽本線系統の幹線急行で使用開始した。その後も長く秋田で活躍し、1973年4月7日付で運用の都合で秋田から青森へ転出するが、1973年10月1日付で青森の急行型配置は秋田及び盛岡へ移管され、再び短期間で秋田へ戻っている。引き続き秋田で急行「しらゆき」「おが」「羽越」等で活躍し、「57-11改正」で急行「しらゆき」「おが」は軒並み廃止されるが、当車は引き続き秋田で急行「むつ」等に使用された。「60-3改正」で車両交換があり、1985年3月14日付で盛岡へ転出した。そしてそのままJR東日本に継承された。JR化後は1987年11月に盛岡色となり、釜石線・山田線・花輪線・田沢湖線の普通列車で使用された。しかし1990年以降キハ110系が大量投入された際の車両転配で余剰となり、1992年10月1日付で廃車となった。

前面は、国鉄時代の秋田配置時に前面補強されている。正面窓上の通風口は、助手席側のみ撤去され、JR東日本の標準形態である。ワイパーはWP50に改造されているが、正面窓下の手すり位置は原形のままで、秋田地区標準の形態である。テールライトは外ばめ式に改造されている。タイフォンカバーは、シャッター式に改造されている。放送用ジャンパ受栓は盛岡地区標準の、ステップ上部へ移設されている。正面窓上の小手すりに、盛岡・函館地区標準の警戒表示板がついている。
側面はほぼ原形であるが、汚物処理装置取り付け工事がなされた際に便所付近に点検蓋が設置されている。
側面は、概ね原形である。
床下は、後位側に汚物処理装置が取り付けられている。また、複線用スノープロウを付けている。


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