キハ58 275



1963年3月1日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度第1次債務で青森機関区へ配置された。同一ロット275〜278のうち、275・276が青森へ配置されている。青森では東北本線の幹線急行で使用開始し、急行「みちのく」や「三陸」「八甲田」等の名門急行で活躍したが、東北本線の全線電化後は主に急行「しらゆき」で活躍した。その後「47-3改正」では大幅な運用の改正が行われると当車は余剰となり、1972年3月度で鳥取へ転属した。鳥取では1973年頃に冷房化され、急行「だいせん」「白兎」「但馬」「砂丘」等山陰本線及び横断路線の急行で使用された。しかし国鉄最後の「61-11改正」で福知山線電化に伴い急行「白兎」「だいせん」及び「但馬」の一部が廃止されると余剰となり、状態は悪くないもののJRへ継承されず1987年2月6日付で廃車となった。

前面は、後藤工場タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、それに伴い運転室窓下の手すりが短くなっているのは、後藤工場の標準タイプである。制御ジャンパ栓受、ステップの位置は後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパ受栓はステップ一体型で設置されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。
側面はほぼ原形であるが、後期車に準じ乗降扉下部隅に丸窓が追設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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