キハ58 281



1963年3月9日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度第1次債務で郡山機関区へ配置された。同一ロット279〜282のうち、281・282が郡山へ配置されている。郡山では急行「いいで」「いなわしろ」等の磐越西線直通急行で主に使用されたが、1964年の車輛増備及び運用移管による車両交換で盛岡へ転出した。盛岡では急行「陸中」等仙台以北の幹線急行で引き続き長く使用された。東北新幹線開業の「57-11改正」後は同じく盛岡で釜石線・山田線・花輪線・田沢湖線の普通列車で使用されたが、1986年には一ノ関区のキハ58率を上げるため転属し、1986年3月1日付で移動した。そしてそのままJR東日本へ継承された。JR化後は1989年2月に盛岡色へ変更され、北上線・大船渡線の普通列車のほか快速「むろね」や新設された快速「南三陸」で使用された。そのため前面にこれらのヘッドマークステイが取り付けられていた。しかし1990年よりキハ110系が大量投入され北上線・大船渡線がすべて置き換えられると当車は余剰となり、1992年12月1日付で廃車となった。

前面は、前面補強は国鉄時代の盛岡地区標準的な施工で、運転室側・助手席側ともにWP50対応の切り欠きがある。ワイパーは強化型のWP50に交換されており、それを避けるよう運転室窓下の手すり位置が大きく下がっているのは盛岡地区の特徴。正面窓上の通風口は、助手席側のみ撤去され、JR東日本の標準形態である。放送用ジャンパ受栓は盛岡地区標準の、ステップ上部へ移設されている。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンは回転蓋式に改造されている。正面窓上の小手すりに、盛岡・函館地区標準の警戒表示板がついている。また前述の通り、貫通扉に快速「むろね」「南三陸」用のヘッドマ−クステーが取り付けられている。
屋根上はほぼ原形のままである。
側面は、概ね原形である。
床下はほぼ原形で、複線用スノープロウを付けている。


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