キハ58 286



1963年4月1日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度第1次債務で米子機関区へ配置された。同一ロット283〜286のうち、当車のみが米子へ配置されている。米子では急行「だいせん」をはじめとして山陰本線・伯備線の急行列車で活躍した。その後山陽新幹線岡山開業に伴う「47-3改正」で山陰地区の急行再編があり、当車は福知山へ転属した。福知山では主に急行「丹後」「丹波」等で活躍し、福知山時代に冷房化されている。同区では長く活躍したが、「60-3改正」で急行「きのくに」の特急「くろしお」への格上げにより和歌山機関区から状態の良いキハ58系が大量に福知山地区へ転入すると当車は余剰となり、福知山では比較的車齢が若いながら1985年8月26日付で廃車となった。

前面は、福知山時代に後藤工場タイプの前面補強が施工されている。ワイパーはWP50へ更新され、運転台側正面窓下手すりは後藤工場標準のやや短い手すりに交換されている。制御ジャンパ受栓及びステップの位置は、後藤工場標準の位置にある。放送ジャンパ受栓は、福知山・豊岡地区特徴の、タイフォンの上部付近へ移設されている。タイフォンカバーはスリット式カバーのままである。テールライトは、原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形のままである。
屋根上は標準的な冷房車の形態であり特筆すべき点はない。
床下もほぼ原形のままである。


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