キハ58 288



1963年4月6日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度第1次債務で広島機関区へ配置された。同一ロット287〜290のうち、288〜290が広島へ配置されている。広島では主に九州直通急行「青島」で使用された。1975年には山陽新幹線開業で急行「青島」は廃止された際に捻出され、1975年3月10日付で小郡へ転出、急行「あきよし」で活躍するようになる。当車は晩年まで非冷房であったが、冷房化最末期の1978年に冷房化された。そして「あきよし」廃止後は引き続き急行「さんべ」「ながと」で使用され、そのままJR西日本へ継承された。JR化後の小郡では塗装を変えながら急行に使用され、まず1990年6月8日付で赤色ベースの広島急行色Tに、1992年9月24日付で緑ベースの広島急行色Uに変更された。その後1997年には急行「さんべ」が廃止され、当車を含む急行用車は黄色ベースの「広島普通色」へ変更され普通列車で使用された。途中1995年10月1日には組織改正で山口鉄道部となったが運用は変わらない。しかし1990年代後半降各地からキハ40系が転入し、当車は老朽化のため1999年2月1日付で廃車となった。

前面は、幡生もしくは広島で前面補強されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが、運転室窓下の手すり位置は原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、タイフォンの左右に設置されている。放送ジャンパ受栓は、ステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。正面窓上の通風口・雨どいは原形のままである。
側面は、広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。その他は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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