キハ58 291



1963年4月18日新潟鉄工製の4次車で、昭和37年度第1次債務で広島機関区へ配置された。同一ロット291・292両車が広島へ配置されている。広島では主に九州直通急行「青島」で使用された。1975年には山陽新幹線開業で急行「青島」は廃止されるが、引き続き広島運転所に残留し主に芸備線系統の急行に使用された。1983年2月には岩国・亀山・向日町・広島の間で主に汚物処理装置装備車を有効活用する転配が行われ、これにより当車は岩国へ転出した。岩国でも引き続き急行「ちどり」で活躍したが、「59-2改正」で岩国機関区が廃止となり、当車は小郡へ転出し、急行「さんべ」「ながと」で使用されるようになり、そのままJR西日本へ継承された。小郡では塗装を変えながら急行に使用され、まず1989年11月16日付で赤色ベースの広島急行色Tに、1991年11月6日付で緑ベースの広島急行色Uに変更された。その後1997年には急行「さんべ」が廃止され、当車を含む急行用車は黄色ベースの「広島普通色」へ変更され普通列車で使用された。途中1995年10月1日には組織改正で山口鉄道部となったが運用は変わらない。しかし2000年以降各地からキハ40系が転入し、当車は老朽化のため2002年8月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されているが、多度津工場or名古屋工場の標準形態となっており、どちらで施工されたのか不明である。ワイパーは強化型のWP50へ改造されており、運転室窓下の手すりが若干位置が下がっている。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、タイフォンの左右に設置されている。放送ジャンパ受栓は、ステップの下にある。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。正面窓上の通風口・雨どいは原形のままである。
屋根上は、通風器が全て断面5角形のは小型ベンチレーターに交換されている。その他は標準的な冷房車の形態である。
側面は、広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
床下は、ほぼ原形である。


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