キハ58 296



1963年4月13日日本車輌製の4次車で、昭和37年度第1次債務で小郡機関区へ配置された仲間の1両。同一ロット293〜297では295・296が同日に小郡へ配置されている。小郡では主に山口線系統の急行で使用され、急行「あきよし」で使用された。そして1971年に冷房化された。その後も小郡で長く使用され、「60-3改正」であきよしが廃止後は急行「さんべ」「ながと」として引き続き西山陰〜北九州連絡急行に使用された。そのままJR西日本へ継承された。JR化後の小郡では間合い運用や編成両数が見直され余剰車が発生し、1988年9月28日付で客車列車置き換えのため福知山運転所へ転出、山陰本線京都口の普通列車で使用開始した。しかし福知山での活躍も束の間、1990年には山陰本線園部電化及び宮津線の廃止により捻出され、当車は客車列車の気動車化のため1990年3月8日付で米子へ転出した。米子では主に快速や普通列車で使用されたが、普通列車のワンマン化・短編成化が進み余剰となり、1993年12月10日付で廃車となった。

形態は、JR継承前の1984年頃の状態である。
前面は、前面補強が施工されているが、多度津工場or名古屋工場の標準形態となっており、どちらで施工されたのか不明である。ワイパーは強化型のWP50へ改造されており、運転室窓下の手すりが若干位置が下がっている。制御用KE53ジャンパ受栓の位置は、タイフォンの左右に設置されている。放送ジャンパ受栓は、ステップの下にある。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。正面窓上の通風口・雨どいは原形のままである。
側面はおおむね原形であるが、広島地区の特徴として側面ほぼ中央部窓下にサボ差しが追設されている。
屋根上は標準的な冷房車の形態で特筆すべき点は無い。
床下も、ほぼ原形である。


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