キハ58 302



1963年3月2日富士重工製の4次車で、昭和37年度利用債で高松機関区へ配置された。同一ロット301・302両車とも高松へ配置された。高松では四国全域の急行で使用され、1965年には千葉地区の夏季輸送に応援で駆り出されることとなり、同年7月9日付で千葉へ転属し、夏季輸送終了後の9月27日付で高松へ戻っている。またキハ58系では早期の1969年度に冷房化改造されている。高松では引き続き国鉄末期まで四国島内全域の急行列車で使用されたが、国鉄最後の「61-11改正」でキハ185系投入による特急格上げにより大量の余剰が発生し、JRへ継承されず1987年2月10日付で廃車された。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態。放送用ジャンパ受栓は、当初四国若番車標準の、助手席側タイフォン右上に、足掛けと一体化した栓受を使用している。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形である。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態であった。
屋根上は冷房化以降手が加えられていない。
床下は、汚物処理装置が設置されている以外はほぼ原形である。


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