キハ58 303



1963年3月11日富士重工製の4次車で、昭和37年度利用債で高松機関区へ配置された。同一ロットでは303〜305全車が高松へ配置された。高松では四国島内の急行列車で使用され、1970年に冷房化改造されている。高松では引き続き国鉄末期まで四国島内全域の急行列車で使用されたが、国鉄最後の「61-11改正」でキハ185系投入による特急格上げにより大量の余剰が発生し、JRへ継承されず1987年2月10日付で廃車された。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等は、四国標準の形態。放送ジャンパ受栓はタイフォン横に設置されているが、四国時代の名残のステップと一体になった台座を使用している。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面はほぼ原形である。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。運転席側窓バランサー点検蓋は、四国標準の、台枠に近い部分に横長の開口部が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態であった。
屋根上は冷房化以降手が加えられていない。
床下は、汚物処理装置が設置されている以外はほぼ原形である。


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