キハ58 445



1963年10月30日新潟鉄工製の5-2次車で、昭和38年度本予算で甲府機関区へ配置された。同一ロット445〜447のうち、445・446が甲府へ配置されている。甲府では同時期に配置された472・473と共に急行「アルプス」の増結車として活躍したが、1965年10月の中央東線全線電化で早くも甲府を追われ、増発の続く「きのくに」用に1965年10月19日付で和歌山へ転出した。1971年頃には冷房化されている。1980年3月3日付で、一部急行の受持ち分担が行われ、当車は急行「かすが」用に奈良区へ転出する。1984年10月1日の奈良線電化により奈良機関区の気動車配置が廃止され、当車は10月中に亀山機関区へ移動した。亀山では引き続き急行「かすが」の他、キハ35系に代わり関西本線・信楽線・片町線・紀勢本線等の普通列車で活躍するようになった。しかし「61-11改正」で福知山・山陰地区から後期車が転入し、また紀勢本線方面の運用が伊勢へ分離され、急行「かすが」の運用も名古屋へ移管されると亀山の運用は減少し余剰となり、冷房付きの中期車ながら1987年2月10日付で廃車となった。

前面は、和歌山時代に高砂工場で関西タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。制御用KE53ジャンパ受栓の位置はタイフォンの下部で左右離れた位置へ移設されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有のタイフォンとテールライトの間に移設されている。タイフォンカバーは、原形のスリット状のままである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。
側面はおおむね原形である。
屋根上は標準的な冷房車の形態である。
床下は、ほぼ原形である。


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