キハ58 478




1964年2月12日日本車両製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で名古屋機関区に配置された。同一ロットの477〜479全車が名古屋に新製配置され、長大編成用であることから、中央本線の急行「きそ」や、紀勢本線の急行「紀州」を中心に急行「大社」「のりくら」等広範囲で使用された。1970年中盤には冷房化され、引き続き中部地区で活躍し、その後は名古屋担当の急行が次々に廃止されるも、残った急行「のりくら」用として国鉄末期まで活躍し、そのままJR東海へ継承された。JR化後も引き続き主に急行「のりくら」で使用され、キハ85系投入による特急格上げ後は1991年3月16日付で伊勢へ転出するも、同年7月には名古屋へ戻っている。公式記録はないが、1991年頃に快速「みえ」色化され、同列車で使用されるようになった。1993年にはキハ75系が投入され定期快速「みえ」からは撤退したが、引き続き多客期の波動用や武豊線の朝夕ラッシュ用として残留した。しかしながら波動運用の減少から1997年3月14日付で廃車となった。

外観は、名古屋時代の形態を色濃く残している。
前面は、名古屋工場タイプの前面補強がされている。ワイパーはWP50へ更新されそれに伴い運転室窓下の手すりが極小のものとなっているのは、名古屋地区の特徴である。タイフォンは当ロットオリジナルのシャッター式のままである。テールライトは、外ばめ式に更新されているが、内ばめ時代の取り付け座が残るタイプで、名古屋地区の標準形態である。制御用ジャンパ受栓の位置も、名古屋地区標準の位置である。放送ジャンパは、名古屋地区標準でステップの下に設置されている。
側面は、ほぼ原型である、乗降扉戸袋部の点検蓋は、後期車同様の横長の大型のものになっているのが、名古屋の特徴である。
屋根上は、冷房化後手を加えられておらず標準的な冷房車の形態である。
床下機器は原形であるが、すべて灰色で塗装されているのは晩年の東海地区の特徴である。


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