キハ58 479



1964年2月12日日本車両製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で名古屋機関区に配置された。同一ロットの477〜479全車が名古屋に新製配置され、長大編成用であることから、中央本線の急行「きそ」や、紀勢本線の急行「紀州」を中心に急行「大社」「のりくら」等広範囲で使用され、1970年代中盤には冷房化された。その後の急行運用縮小後も国鉄末期まで急行「のりくら」用として活躍した。そしてそのままJR東海へ継承された。JR化後も引き続き急行「のりくら」や武豊線の普通列車として活躍したが、1990年のキハ85系投入による急行廃止後は主に武豊線の普通列車や、後に新設された快速「みえ」の増結車として使用された。1992年10月に武豊線のキハ48化が行われることになり、美濃太田から転入したキハ48と入れ替わりに、1992年10月12日付で美濃太田へ転出した。その後は高山本線・太多線で使用されたが、1993年のキハ75投入により状態の良いキハ58との入れ替えが行われ、当車は1994年12月10日付で廃車となった。

外観は、名古屋時代の形態を色濃く残している。
前面は、名古屋工場タイプの前面補強がされている。ワイパーはWP50へ更新されそれに伴い運転室窓下の手すりが極小のものとなっているのは、名古屋地区の特徴である。タイフォンは当ロットオリジナルのシャッター式のままである。テールライトは、外ばめ式に更新されているが、内ばめ時代の取り付け座が残るタイプで、名古屋地区の標準形態である。制御用ジャンパ受栓の位置も、名古屋地区標準の位置である。放送ジャンパは、名古屋地区標準でステップの下に設置されている。
側面は、ほぼ原型である、乗降扉戸袋部の点検蓋は、後期車同様の横長の大型のものになっているのが、名古屋の特徴である。JRマークはこの時代のJR東海車はオレンジ色のものが貼り付けられている。
屋根上は、冷房化後手を加えられておらず標準的な冷房車の形態である。
床下機器はほぼ原形である。


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