キハ58 492



1964年2月5日新潟鐵工製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で新潟運転所へ配置された仲間の1両。同一ロットでは492〜494が同日に新潟へ配置されている。同時期には急行「赤倉」等増強のため新潟には大量のキハ58増備されていた。当車は同一ロットの仲間とともに長く新潟で活躍し、「57-11改正」で急行「赤倉」が電車化されるのに伴い、493と共に1982年11月20月付で中込機関区へ転出し、キハ57の置き換えで小海線で使用された。そしてそのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き小海線で使用されたが、1991年より小海線にキハ110系が新製投入され余剰となり、1992年7月1日付で廃車となった。

前面は、新潟地区標準の前面補強がされている。ワイパーは強化型のWP50に更新され、それに伴い手すりが若干下がっているのは、新潟地区の標準スタイルである。正面窓上の通風口・水切りは原形のままである。タイフォンカバーは新潟固有の竹槍状の筒は外され、スリット状ながら開口部の形状が若干異なる、長野タイプを装備する。テールライトは新潟時代に外ばめ式に改造されている。デフロスタは、運転席側のみ設置されている。放送用ジャンパ受栓は、テールライト横付近へ移設されている。なお当車は中込時代に種別表示幕の横に携帯式列車無線アンテナ挿しが設置されており、JR化初期の伊勢・亀山・中込配置経歴車の特徴である。
側面では、乗降ドア隅の丸穴が残存している。乗務員室窓バランサー点検蓋は、新潟地区特有の蓋が取り付けられている。また当車は中込時代に、車体中央部の5枚目と6枚目の客室窓間下にサボ挿しが取り付けられている。
屋根上は、水タンクが新潟地区特有の平べったいものに交換されている。
床下は、ほぼ原形である。新潟時代のスノープロウは中込転入時に撤去されている。


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