キハ58 499



1964年4月13日新潟鐵工製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で新潟運転所へ配置された。同一ロット499〜501全車が新潟へ配置されている。同時期には急行「赤倉」等増強のため新潟には大量のキハ58増備されていた。当車は同一ロットの仲間とともに長く新潟で活躍したが、1972年より急行「越後」運用が長野持ちとなり、当車は1972年10月2日付で郡山へ転出、急行「いいで」等磐越西線を中心に使用されるようになった。「57-11改正」で急行が全廃された後は磐越西線・只見線・会津線の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き磐越東・西・只見線で使用され、1990年5月には機関がコマツ製DMF11HZへ換装された。キハ110系の磐越東線への投入後はほぼ只見線専属となり、1993年頃には東北地域本社色へ塗り替えられた。しかしながら只見線では減車等の運用縮小が行われ、1996年8月26日付けで廃車となった。

前面は、助手席側正面窓上の通風口が撤去されており、晩年のJR東日本の標準スタイルである。前面補強は東北地区タイプであるが、端部が平滑に仕上げられており目立たない。ワイパーは強化型のWP50に更新されており、そのため正面窓下の手すりの位置が大きく下がっているのは、郡山工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは内ばめのままである。放送用ジャンパ受栓はステップの上部へ移設されているが、台座付きとなっている。
屋根上は原形のままである。
側面は乗降ドア下部の丸窓が、鉄板で塞がれている。また、機関換装時に給水口が埋められている。それ以外は原形を保っている。
床下では、機関はコマツ製DMF11HZへ換装されており、同時に機関予熱器が撤去されている。油タンクは角型のものに交換されている。


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