キハ58 513



1964年2月28日富士重工製の6-1次車で、昭和38年度第2次債務で山形機関区へ配置された。同一ロット512・513両車が山形へ配置されている。山形では急行「ざおう」「もがみ」「べにばな」等、奥羽本線系の急行で使用された。東北地方では車両の増備に伴い車両の転配が多かったが、当車は山形に留まり続け、東北新幹線開業に伴う「57-11改正」まで使用された。当改正後も引き続き山形に残留し、非冷房車であることから米坂線や陸羽西線等の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も冬季に急行「月山」に使用される以外は主に普通列車で使用され、1991年より始まった山形新幹線工事により山形運転区が廃止され新庄運輸区に移動したが引き続き奥羽本線で活躍した。しかし1990年より始まったキハ110系新製に伴う車両転配で余剰となり、1993年10月11日付で廃車となった。廃車後はサハリンへ譲渡された。当車は新製以来山形地区を離れることはなかった。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、手すりの位置は変わっておらず、土崎工場の標準スタイルである。正面窓上の通風口は両方とも残存している。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されている。タイフォンは原形のシャッター式である。放送用ジャンパ受栓は、秋田地区標準、テールライトの外側付近にある。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
側面は、400番台以降の乗降扉下部の丸窓が鉄板で塞がれている以外は概ね原形である。
床下では、単線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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