キハ58 519



1964年3月23日富士重工製の6-1次車で、昭和38年度第二次債務で青森運転所へ配属された。同一ロット517〜519のうち、当車のみが青森へ配置された。青森では急行「みちのく」等東北本線の幹線急行で使用されたが、青森では増備車投入による車両の入れ替えが多く、1965年には小牛田へ転出した。小牛田では急行「たざわ」等北東北の幹線急行に使用されていたが、東北新幹線開業の「57-11改正」で用途を失い、磐越西・東線・只見線のキハ55系を置き換えるため、1982年11月20日付で郡山機関区へ転出し、そのままJR化を迎えた。JR化後は、1987年の会津線廃止で余剰となり、1988年3月25日に小牛田へ戻り新設の快速「南三陸」等で使用開始した。その後は機関換装されることなく使用され、1990年より始まったキハ110系増備により冷房キハ58が小牛田に転入したため当車は余剰となり、1993年10月11日付で廃車となった。廃車後はサハリンへ譲渡された。

前面は、正面窓上の通風口が撤去されており、晩年のJR東日本の標準スタイルである。前面補強は国鉄時代の郡山工場標準タイプである。ワイパーは強化型のWP50に更新されており、そのため正面窓下の手すりの位置が大きく下がっているのは、郡山工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは内ばめのままである。放送用ジャンパ受栓はステップ下部に設置されている。小牛田時代に快速「南三陸」「いでゆ」用のヘッドマークステイを貫通扉に取り付けられている。デフロスタは左右両側に取り付けられている。
屋根上はほぼ原形のままである。
側面は乗降ドア下部の丸窓が、鉄板で塞がれている以外はほぼ原形である。
床下では、単線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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