キハ58 543



1964年5月13日富士重工製の6-2次車で、昭和38年度第3次債務で青森運転所へ配属された。同一ロット541〜543のうち、当車のみ青森へ配置された。青森では新設された急行「みちのく」を中心に幹線急行で使用された。青森では増備車投入による車両の入れ替えが多く、1965年には小牛田へ転出した。小牛田では急行「たざわ」等北東北の幹線急行に使用されていたが、東北新幹線開業の「57-11改正」で用途を失い、磐越西・東線・只見線のキハ55系を置き換えるため、1982年11月20日付で郡山機関区へ転出し、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き磐越東線・西線・只見線で使用されたが、1991年3月より磐越東線にキハ110系が投入された際に真っ先に余剰となり、1991年5月31日付で廃車となった。

前面は、助手席側正面窓上の通風口が撤去されており、晩年のJR東日本の標準スタイルである。前面補強は国鉄時代の郡山工場標準タイプである。ワイパーは強化型のWP50に更新されており、そのため正面窓下の手すりの位置が大きく下がっているのは、郡山工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは内ばめのままである。放送用ジャンパ受栓はステップ一体式である。デフロスタは左右両側に取り付けられている。
屋根上では国鉄末期に一部通風器がキハ58系冷房車用の押し込み通風器に交換されており非常に珍しかったが、最後までこの形態であったかは不明である。
側面はほぼ原形である。
床下では、複線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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