キハ58 549



1964年5月4日新潟鉄工製の6-3次車で、昭和39年度民有債で青森運転所へ配属された。同一ロット549〜551のうち、549・550が青森へ配置された。青森では新設された急行「みちのく」を中心に幹線急行で使用された。青森では増備車投入による車両の入れ替えが多く、1965年には小牛田へ転出した。小牛田では急行「たざわ」等北東北の幹線急行に使用されていたが、東北新幹線開業の「57-11改正」で用途を失い、磐越西・東線・只見線のキハ55系を置き換えるため、1982年12月24日に郡山機関区へ転出し、そのままJR化を迎えた。JR化後も引き続き郡山配置で前述の各路線で普通列車で使用された。しかし当車は機関換装の対象とならず、1990年より始まったキハ110系投入により玉突きで流れてきた他のキハ58系に置き換えられ1993年10月11日付で廃車となった。廃車後は、サハリンへ譲渡された。

前面は、助手席側正面窓上の通風口が撤去されており、晩年のJR東日本の標準スタイルである。前面補強は国鉄時代の郡山工場標準タイプである。ワイパーは強化型のWP50に更新されており、そのため正面窓下の手すりの位置が大きく下がっているのは、郡山工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは内ばめのままである。放送用ジャンパ受栓はステップ一体式である。デフロスタは運転席側のみに取り付けられている。
屋根上はほぼ原形のままである。
側面はほぼ原形であるが、乗務員室ドアノブがモデルチェンジ車に準じた窪んだ形状のものになっている。新製当初より運転席側窓バランサー点検蓋が取り付けられている。
床下では、複線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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