キハ58 561



1964年10月3日新潟鉄工製の6-3次車で、昭和39年度本予算で郡山へ配置された。同一ロット559〜562のうち、当車のみ郡山へ配置された。郡山では東北本線南部の急行「いいで」、「いなわしろ」等で長く使用された。「57-11改正」で急行が大削減された後は、キハ55系の置き換えとして磐越西・東線・只見線で使用され、そのままJR化を迎えた。JR化後も引き続き前述の各線で普通列車に使用されたが、1990年より始まったキハ110系投入による車両転配で余剰となり、1993年10月11日付で廃車となった。廃車後は、サハリンへ譲渡された。当車は新製から廃車まで郡山から動かなかった。

前面は、正面窓上の通風口が両方とも残存しており、郡山地区では珍しい。前面補強が施工された形跡は見当たらない。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、正面窓下の手すりの移動は小さく、郡山地区では異彩を放っている。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは内ばめのままである。放送用ジャンパ受栓はステップ一体式である。デフロスタは運転席側のみに取り付けられている。
屋根上はほぼ原形のままである。
側面はほぼ原形である。新製当初より運転席側窓バランサー点検蓋が取り付けられている。
床下では、複線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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