キハ58 576



1964年12月18日帝国車両製の6-3次車で、昭和39年度本予算で高松へ配置された。同一ロット573〜576のうち、575・576が高松へ配置された。高松では四国全域の急行で長く使用され、1968年3月19日に早くも簡易冷房車へ改造され、その後1970年5月19日に量産冷房車化改造されている。国鉄末期の1986年12月29日付けで回転クロスシートへ改造され、そのままJR四国に継承された。JR化後もその内装から急行で使用され、1988年9月8日付けで「四国色」変更された。1989年7月ダイヤ改正ではキハ185系の増備により急行の特急格上げが進み、当車は1989年9月27日付で徳島へ転属した。しかし徳島での活躍は短く、1990年3月に徳島へ1000形が投入されると真っ先に余剰となり、1990年3月31日付で廃車となった。

前面は、四国タイプの前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50へ改造されているが運転席窓下の手すりは手を加えられていない、四国標準の形態である。制御用KE53ジャンパ受栓の位置等も、四国標準の形態である。放送用ジャンパ受栓は、新製時からのステップ一体型となっている。タイフォンカバーは、スリット状に改造されている。暖地仕様であり、デフロスタは装備しない。
側面は汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋が設けられている。乗降扉の点検蓋は、後期車と同じ横長のものに改造されており、四国の標準形態である。また四国共通の改造で、乗降扉隅の丸窓が撤去され完全になくなっている。
屋根上は、冷房改造車標準の形態で特筆すべき点はない。
床下は概ね原形であるが、後位側に汚物処理装置が設置されている。


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