キハ58 590



1965年3月17日日本車輌製の6-3次車で、昭和39年度第二次民有で山形機関区に新製配置された。同一ロット590〜593のうち、同車のみが山形へ配置された。山形では急行「ざおう」「もがみ」「べにばな」等、奥羽本線系の急行で長く使用された。東北地方では車両の増備に伴い車両の転配が多かったが、当車は山形に留まり続け、東北新幹線開業に伴う「57-11改正」まで使用された。当改正後も引き続き山形に残留し、非冷房車であることから米坂線や陸羽西線等の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も主に普通列車で使用され、1989年には需給の関係で小牛田へ転出した。小牛田では主に陸羽東線・石巻線・気仙沼線の快速・普通列車で使用されたが、1990年から始まったキハ110系投入による車両転配で一旦余剰となる。しかし機関換装改造による予備車確保に使用されることになり、1991年3月24日付で長野へ転出した。長野では飯山線の普通列車で使用されたが、予備車としての任務完了後、1993年9月27日付で廃車となった。廃車後はサハリンへ譲渡された。

前面は、国鉄時代の土崎で前面補強が施工されている。ワイパーは強化型のWP50に更新されており、正面窓下の手すりは若干下に下がっている。正面窓上の通風口は両方とも残存している。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されている。タイフォンは山形時代よりシャッターを取り外しており、スリット式となっている。放送用ジャンパ受栓は、秋田地区標準、テールライトの外側付近にある。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
側面は、400番台以降の乗降扉下部の丸窓が埋められて以外は概ね原形である。
床下はほぼ原形である。山形・小牛田時代は単線型スノープロウを取り付けていたが、長野転出後に撤去されている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る