キハ58 595



1965年2月6日新潟鉄工製の6-3次車で、昭和39年度第二次民有で宮原機関区に新製配置された。同ロット594〜596のうち、594・595が同日に宮原へ配置された。宮原では北陸本線〜七尾線直通の急行「ゆのくに」を筆頭に、支線区では姫新線の急行「みささ・みまさか」や、高山本線の急行「たかやま」を中心に使用された。北陸本線を活動範囲とするため、早い時期からスノープロウを取りつけていた。1985年3月14日には、宮原機関区廃止に伴い向日町運転所に統合となるが、相変わらず急行「みささ・みまさか」「たかやま」で使用されたほか、急行「丹波」「志摩」で使用された。「61-11改正」では急行「丹波」「志摩」が廃止されるが、引き続き急行「たかやま」「みまさか」等で使用され、そのままJR西日本へ継承された。その後は急行の削減により次第に団体輸送・波動輸送用となり関西地区のみならず西日本各地へ運用された。しかし1991年5月14日、「世界陶芸祭しがらき号」として運用中に信楽高原鉄道内で1023・1030と共に正面衝突事故に遭遇し、当車は先頭車ではなかったものの損傷した。事故後復旧されて再度復帰したかどうかは不明であるが、1993年に代替の1051・1125が転入すると入れ替わりで5月31日付で廃車となった。

前面は、前面補強は宮原時代由来の関西地区タイプである。正面窓上の通風口・水切りは残っている。運転室側にデフロスタが取り付けられている。ワイパーは強化型のWP50へ更新されており、運転席窓下の手すりは、これを避けるべく短くなっているのは関西地区特有の形状である。タイフォンカバーは当初からシャッター付きで落成しており、そのまま最後までシャッター付きである。テールライトは内ばめから、外ばめに改造されており、宮原・向日町ではよく見られた形態である。制御ジャンパ受栓は、タイフォンの下部に寄り添う位置に設置されている。放送ジャンパ受栓は、関西地区特有の、タイフォンとテールライトの間の位置に移設されている。
側面では、乗降ドア隅の丸穴はHゴムが黒くなったものの残存しているのは関西地区の標準。乗務員室窓バランサー点検蓋は、原形のままである。汚物処理タンクが設置されているので、便所部側面に点検蓋のようなものが設けられている。
屋根上は冷房車の標準形態で特に目立つ点はない。
床下では、複線用スノープロウを付けており、これは急行「ゆのくに」を担当した宮原機関区の施工であると思われる。後位側では、汚物処理タンクが設置されている。


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