キハ58 604



1965年2月22日新潟鉄工製の6-3次車で、昭和39年度第2次民有で和歌山機関区に新製配置された。同一ロット602〜604のうち、603・604が山形へ配置されている。山形では急行「ざおう」「出羽」等、東北本線から奥羽本線へ入る幹線急行をメインに、陸羽東線や米坂線の支線急行で使用された。「57-11改正」で急行が大削減された後は、非冷房車である当車はキハ55系の置き換えとして奥羽本線や陸羽東線の普通列車で使用され、そのままJR東日本に継承された。JR化後も引き続き山形を中心に普通列車で活躍し、1991年3月16日付で、山形運転区が山形新幹線開業準備の関係で廃止されるのに伴い、当車は新庄運転区へ転出したが運用実態は同じであった。1990年以降キハ110系大量投入されこれに伴う車両転配で余剰となり、1993年3月1日付で廃車となった。

前面は、正面窓上の通風口が両側とも残存している。土崎工場標準の前面補強がされている。ワイパーは強化型のWP50に更新されているが、手すりの位置は変わっておらず、土崎工場の標準スタイルである。タイフォンカバーは新製時からのシャッター付である。テールライトは後期車のように外ばめ式に改造されており、山形の特徴である。放送用ジャンパ受栓は土崎標準の、テールライトの外側付近へ移設されている。デフロスタは運転席側のみに付いている。
屋根上は、ほぼ原型のままである。
側面は乗降ドア下部の丸窓が鉄板で塞がれている。また便所側面に汚物処理装置用の点検蓋が設置されている。
床下では、単線用スノープロウを取り付けている以外はほぼ原形である。


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